テキストレッスン7
皆さんこんにちは、ゆぅです。
いよいよテキストレッスンも7回目。
今回が最終回となりました。
長い間本当にお疲れ様でした<(_ _)>
ラスト1回、頑張っていきましょう。
7回目を始める前に、今一度テキストレッスンについてお話したいと思います。
次回からいよいよ実践に入っていくわけですが、テキストレッスンの内容についてはこれからもちょこちょこと復習をしていただきたいなと思っています。
テキストで行ったワークは、それっきり・・・ではなく時々思い出してやってみて欲しいのです。
そして、やってみた時に初回や前回に比べて自分がどう変わっているかというところに着目して欲しいと思います。
テキストレッスン全ての課題のワークが、ACを習得する上で決して無駄にはならず近道になる・・・ということを覚えておいてくださいね。
ACが出来るようになるためには「私はACが出来るようになる」という決意が大切です。
ここまでレッスンを頑張って来られた皆さんです。
自信を持って自分の中で「私はACが出来るようになる」とまずは宣言しましょう。
そして、今一度「どうしてACが出来るようになりたいと思ったのか?」という原点に戻りましょう。
この軸がぶれてしまうと道を見失ってしまいます。
皆さんの、「動物たち(ご自分のペットさん)への想い」はきっと「誰にも負けない」はずです。
その気持ちがあれば大丈夫です。
自信を持っていきましょう。
前置きが長くなりましたが、テキストレッスン最後の今日は具体的な「質問の仕方」についてお話したいと思います。
ACを行う上で、避けては通れない内容になりますのでしっかり学習していきましょう。
ACはテレパシーで行う・・・ということを学んできました。
言葉で会話するということも行いますが、並行して大半は言葉以外でのコミュニケーションとなります。
それは受け取る時はもちろん、こちらから質問を送るときもです。
テレパシーの感覚としては、例えば何か困ったことが起きて「どうしよう・・・」って思った時を想像してみてください。
頭の中で「どうしよう」という言葉が出て来ているわけではないですよね。
口からは咄嗟に「どうしよう」という言葉が出るかもしれませんが、その前の「思った」段階では言葉は意識していないと思います。
何か良いことがあった時も「うれしい」と感じた時に、「うれしい」という言葉を想像していないと思います。
その「感じている部分」「思っている部分」だけでやりとりする・・・それがテレパシーで会話をするということです。
頭で言葉を反復する時間が省けるので、テレパシーで会話をすると短時間でたくさんの情報をやりとりすることが出来ます。
ここまで学習してきた皆さんならご存知だと思いますが、このテレパシーによる会話は「右脳」で行っています。
ただ、短時間でたくさんのやりとりがあってもその会話の内容を記憶してくれるのは「左脳」です。
左脳が起きていると、会話の邪魔をしてくることも多いのですが、完全に寝てしまっても会話の内容を覚えていられない・・・という状況に陥ってしまいます。
そのためにも右脳と左脳のバランスはとても大切です。
バランスの取り方については、自転車に乗るのと同じで体で感覚を掴んでいく必要がありますので、実践でしっかりお伝えして行きたいと思います。
少し話がそれましたが、テレパシーの感覚ってなんとなくお分かりいただけましたでしょうか?
ACで上手にスムーズに会話を進めて行くためには「質問の仕方」がとても大切になってきます。
ポイントは下記の2つになります。
①漠然と質問するのではなく、考えられる状況を推理してYES、NOで答えられる2択の質問、または複数の選択肢を考えて動物に投げかける。
②単語は常にビジョンと感覚に変換する。
それでは、まず①の説明からしていきます。
挨拶の仕方から、会話の始め方、進め方の手順については実践にてまた触れて行きますので、今回は会話の内容について考えて行きましょう。
例えば、いつも家具をかじってしまうワンちゃんがいたとします。
飼い主さんからどうしてこのような問題行動を起こすのか聞いて欲しいと言われた場合、どのような質問をしますか?
「どうして家具をかじるの?」
という質問でも良いのですが、これでは漠然とした中から動物からの返事を受け取らなくてはならず、返事を受け取るのにとても時間がかかってしまいますし、うまく行かなければ回答すら返って来ません。
ではどうしたら良いのか・・・
まずは動物がYESかNOで答えられる質問を投げかけます。
そのためには自分でまず「こんな理由かな?」「これをしたらこの子はこんな感じなのかな?」という風に推理をしていきます。
この場合私が思いついたのは
①楽しくてかじっている
②ストレス(不満)があってかじっている
③衝動的に自分でも抑えられなくてかじっている(本能)
の3つです。
そして、これらを1つずつワンちゃんに聞いていって「YES」か「NO」もしくは「どちらでもない」の返事をもらいます。
(実際には、YES、NOの返事と同時ににその理由の「ビジョン」や「感覚」をワンちゃんから送ってくれますので、それも同時に受け取る作業が必要になります。)
これら受け取った情報を自分で頭の中でつなぎ合わせて「僕は●●だからかじってるんだよ」という風に文章に直して飼い主さんに伝えることが出来ます。
少し会話の流れが見えて来ましたか?
会話の流れはこの1パターンではありませんが、まずこれが出来れば多くの会話をすることが出来ます。
人間同士のように言葉で会話をするときは、相手が内容を伝えてくれるのを待つ「受け身」の体制で良いのですが、ACの会話の場合、相手の返事を推理して質問を投げかける・・・という風に自分が常に会話の舵をとって行かなくてはいけないということを覚えておいてくださいね。
こういう風に聞くと「忙しそう」「難しそう」と思うかもしれませんが、慣れてきたら「当たり前」の感覚になりますので心配されなくて大丈夫です。
例えば小さい子どもと会話する感覚だと思ってみてください。
小さい子どもに何か質問をしたときに、「う~ん」と考え込んで黙ってしまった子どもに対して、返事が返って来るまでじっと黙って待ってる・・・というようなことはしないと思います。
「●●なの?それとも●●なのかな?」って質問を考えますよね。
この感覚です。
しっかりイメージ出来ましたか?
それでは次に②単語は常にビジョンと感覚に変換する。について説明していきます。
動物と会話をする場合、その会話の中に出てくる単語は「ビジョン」と「感覚」を使って伝えていきます。
例えば・・・
病院は怖い?と質問したい場合・・・
ビジョンとしては一般的な病院内の風景、お医者さん、看護師さん、色々な機材などを想像します。
これに体感を加えるとさらに伝わりやすいので、消毒薬の匂いだったり、動物病院独特の匂いなどを想像します。
そして、「ここは怖い?」という感じで質問します。
実際に私が体験した事例で見てみましょう。
去勢の手術をしたワンちゃんに怖い思いをさせたのではないか?痛くて苦しかったのではないか?と心配されていたので、その時のことを本人に聞いてみました。
まず、先程のような一般的な病院内の風景と匂いを想像し、手術台の上で仰向けに自分がなった場合の目線で想像して、手術で除去される箇所辺りが自分が痛くなったところを想像して送ってみました。
そうすると、痛いのは痛いのですがそこまでのダメージを感じませんでした。
でも、「怖い」という感情を強く感じます。
ここでまた推理です。
お医者さんとか看護師さんとか知らない人が色々してくるのが怖いのかな?
そう推理して、お医者さんぽい人、看護師さんぽい人を想像して、手術台からの目線で見てみます。
でもこれは怖く感じませんでした。
「その時の様子を教えて」とお願いし、手術台からの目線でビジョンを想像していると「ゴーン、ゴーン」という定期的に鳴る大きな低い音を感じました。
そして、どうやらそれに恐怖を感じているようでした。
これ以上は推理は無理なので、飼い主さんにそのままお伝えしたところ、ちょうど手術中に病院の改装工事が行われていたそうで、このワンちゃんは、手術の痛みよりも工事の音が怖かったようです。
いかがでしたでしょうか?
まず、こちらから伝える時、自分がその子になったつもりの「目線」「感覚」を送ることが大切です。
実際「お散歩」や「ごはん」の場合、既に単語を理解している子も多いのですが、それでも私の場合はほとんどの単語はビジョン+感覚で伝えることが多いです。
AC中は右脳をかなり使っているので、「この単語くらいなら知ってるかな?」などと考えることが出来ないのです。
ちなみに「お散歩」を伝える場合、とてもウキウキした気分と一緒にリードで飼い主と繋がってる感覚、外の空気の感覚、歩いたり、走ったりの感覚を送ります。
土や、草、公園や土手など色々送っていると「あぁ、このことね」と分かってくれるようです。
ごはんの場合は、器に入った美味しそうな匂いのものを口にばくばく入れるところを想像します。
この時、器の色や形、食べ物の色や形、食べ物の味は想像しませんし、ぼんやりと想像しています。
大切なのは、「何かに入ってるものをぱくぱく食べるというところ。」
ポイントだけ押さえていればしっかり伝わります。
「伝える」についてもう少し例をあげてみます。
例えば、「危ないから、お庭から脱走しないで欲しい」ということを伝えたいとします。
この「しないで」を伝えるには少し工夫がいります。
脱走しているところを想像すれば、脱走しても良いと「肯定」されてしまいます。
そのためにお庭におとなしくいるところを想像するようにと教えられることもあるのですが、ただお庭にいるところのビジョンを送ってもインパクトに欠けます。
私の場合は「理由づけ」をします。
まず、お庭の外に飛び出したビジョンを思い浮かべ、その時に向うから大きな車が走って来てはねられてしまう・・・という想像をします。
もちろんビジョンだけでなく、急ブレーキの音、痛いという体感も一緒に送ります。
何より効果的なのは、飼い主さんが悲しむところを想像することです。
ペットさんは、飼い主さんが悲しむことを何よりも嫌がります。
そして、次にお庭にいるビジョンを「安心感」と一緒に送ります。
飼い主さんが微笑んでいるところ、「いい子だね~」と褒めているところを想像します。
このようにすると、外に一人で出てはいけない。お庭は安全。ということを伝えることが出来ます。
ACで会話をする際は、受け身ではなく推理や、想像力が必要だということがお分かりいただけましたでしょうか?
ただ、これは「問題行動」をやめて欲しいときどのように伝えるかについてだけ説明しましたが、実際はまずは動物たちの言い分を聞く・・・ということをした上で行って下さいね。
お庭から出たい理由があるはずなので、それを充分認めた上で行った方がより効果的です。
あくまで、軸は飼い主さんではなく動物たちにあった方が良いと思います。
最初は「大変そう」と思われるかもしれませんが、体に覚え込ませれば全然苦になりませんから安心してくださいね。
長くなってしまいますが、もう一度まとめます。
漠然とした質問から答えをもらう場合は
1.最初にその子の目線で五感をフルに活用してイメージします
2.二択で聞ける質問でターゲットを絞っていきます。
3.おおよそ検討がついたら、ピンポイントで「これ?それともこれ?」と聞いていきます。
問題行動の会話の流れとしては
1.どうしてその行動をするのか理由や言い分を聞いてあげる
2.でもそれをされたら困るし、予期される最悪の事態を告げる
3.飼い主さんとペットさんとの落としどころを探る
という順番が良いでしょう。
そして最後に、出来るだけペットさんの意思を汲んであげて
一方的に我慢してもらうのではなく交換条件を考えてあげると良いです(^^)
この辺りは実践で実際にやってもらいますね。
それでは今回の課題で、具体的に質問内容などを考える練習をしてみましょう。
①以下のことを質問するとき、どんな選択肢を与えたら良いのか考えてみてください。
ビジョン、体感を意識しながら、実際に動物さんに聞くことを想定して会話の流れを考えてみてください。
課題を書く時に、一緒にビジョンや体感を想像しながら出来るだけ細かく書いてみてください。
・好きな食べ物は何?
・どんなところで寝てるの?
②次の問題行動をやめて欲しい時、あなたならどのように伝えますか?
これもビジョン、体感を意識しながら、実際に動物さんに聞くことを想定して会話の流れを考えてみてください。
課題を書く時に、一緒にビジョンや体感を想像しながら出来るだけ細かく書いてみてください。
・お留守番の時だけ、家具をいつもかじって困っている。
・お客さんが来たときに、無駄吠えをして困っている。
これで7回のテキストレッスンが終了しました。
お疲れ様でした<(_ _)>
この後のレッスンの進め方については、課題添削のメールにてお知らせいたしますのでそちらをご覧になられてください。
いよいよ実践レッスンですね。
皆さんと楽しくレッスン出来るのを楽しみにしています。